このページは「していいか」に答えません
妊婦セックスと検索すると、大丈夫だと書いてあるページと、やめておくべきだと書いてあるページの両方が出てきます。どちらも一般論で、あなたの妊娠経過を見ていません。前置胎盤があるかどうか、切迫早産の兆候が出ているかどうか、子宮頸管の長さ、これまでの妊娠や出産の経過。可否を分けるのはそういう個別の事情で、検索では埋まりません。
検索して安心できる答えを探し続けてしまうのは、自然なことです。ただ、探しているうちに自分に都合のよいページだけが残り、都合の悪いページを読み飛ばすようになります。そうやって出した結論は、あとから不安として戻ってきます。
ですからこのサイトでは、可否そのものは扱いません。代わりに、その質問を医師に持っていくときに何を言えばよいか、そして答えが出るまでの間に夫とどう過ごすかを扱います。この2つは検索でも準備できることです。
健診で聞くときの言い方
診察は短く、性のことは切り出しにくい話題です。順番を決めておくと言いやすくなります。
- 「性交は今の経過で問題ないでしょうか」と、可否から先に聞く
- 問題ないと言われたら「避けたほうがよい状態はありますか」と続ける
- 控えるように言われたら「いつ頃また相談できますか」と期限を聞く
- 出血や張りがあったときに受診すべき目安を、その場で確認しておく
聞きにくければ、母子健康手帳の質問欄や問診票に書いて渡す方法もあります。口に出さずに済みますし、記録にも残ります。助産師外来がある病院なら、そちらのほうが時間を取ってもらいやすいこともあります。
「こんなことを聞いていいのか」と迷う必要はありません。妊娠中の性交について聞かれることは、産科では珍しくない質問です。
控えるように言われた場合
医師から控えるように言われたなら、そこで終わりです。他の情報源で覆そうとしないでください。それは、あなたの経過を見ている人の判断です。
ただ、「控える」がどこまでを指すのかは、確認する価値があります。性交だけなのか、刺激全般なのか、触れ合いも含むのか。医師の言う「安静」と、あなたが想像している「安静」がずれていることがあります。範囲がはっきりすれば、できることが残ります。
そして期限も聞いてください。次の健診まで、何週まで、症状が落ち着くまで。期限があるかないかで、待つ側の気持ちがまったく変わります。
答えが出るまでの間にできること
医師の返事を待つ間、話題そのものを避けてしまうと、夫の側には「拒まれた」とだけ伝わります。可否とは別に、今の状態を言葉にしておくと誤解が減ります。
「今は体がしんどい」「気持ちはある」「次の健診で聞いてみる」。この3つを分けて伝えるだけでも、断りではなく途中経過として受け取ってもらえます。逆に、この3つを黙ったままにすると、相手は勝手に理由を推測します。たいてい悪いほうに推測します。
触れ合いの形はセックスだけではありません。手をつなぐ、背中をさすってもらう、隣で眠る。そちらの選択肢は妊娠中に触れられたい女性へに、段階を分けて並べています。
夫から求められたとき
求められること自体を責める必要はありませんし、断ることを責められる必要もありません。困るのは、その場で理由を説明しなければならない空気になることです。
先に決めておくと楽になります。「体調が理由のときは、こう言う」という短い言い方を1つ用意しておいてください。「今日はしんどい」で十分です。理由の説明が要らない合図を先に共有しておけば、断るたびに話し合いにならずに済みます。
説明の負担をなくすことが目的です。断り方そのものに悩んでいる方は妊娠中に触れられたくない気持ちがある方へもご覧ください。
ご相談の際にお書きいただくこと
体調や経過を伝えたうえで相談したい場合は、フォームの「妊娠週数(分かる範囲で)」に週数を、「ご相談内容」に医師から言われていること(安静指示の有無など)をお書きください。医師から控えるように言われている場合も、そのまま書いていただいて構いません。その場合は施術ではなく、日程を先に延ばすご提案をすることがあります。
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